北谷町(ちゃたんちょう)には、予約制のコミュニティバス「C-BUS(シーバス)」が走っています。電話かスマートフォンで予約するだけで、希望のバス停まで迎えに来てくれる便利な乗り物です。車を持っていない方や、免許の返納を考えているシニアの方にとって、日々の買い物や通院に役立つ移動手段として活用できます。この記事では、C-BUSの仕組みから料金、予約の手順、注意点まで、実際に使えるよう順を追って説明します。
北谷町のC-BUS(シーバス)とは
C-BUSは正式名称を「北谷町コミュニティバス」といい、北谷町が運行する予約制の乗合バスです。路線バスのように時刻表通りに決まったルートを走るのではなく、利用者の予約に応じてAIがそのつど最適なルートを計算して動く仕組みになっています。
AIデマンド運行の仕組み
C-BUSが採用しているのは「AIデマンド運行」と呼ばれる方式です。「デマンド」とは要望に応じるという意味で、乗客の予約に合わせてAIが最適なルートを計算し、複数の乗客をまとめて乗せて回ります。イメージとしては、みんなで相乗りするタクシーに近い感覚といえます。
2023年10月からは、沖縄トヨタが手がけるAIデマンド交通システム「チョイソコ」を導入し、ルートの精度がさらに上がっています。空のまま走るバスを減らすことで、北谷町が長期にわたって運行を続けられるよう設計されています。
運行日・運行時間・運休日
C-BUSが走っているのは月曜日から土曜日の午前8時〜午後6時です(午後6時には完全降車が必要)。以下の日は運休しています。
- 日曜日
- 祝日
- 年末年始(12月30日〜1月3日)
- 慰霊の日(6月23日)
日曜と祝日は運休している点を忘れやすいので、外出の前日に確認しておくと安心です。土曜日は通常どおり運行しています。
C-BUSの料金と支払い方法

C-BUSの運賃は、乗る距離に関わらず一律料金です。どれだけ遠くのバス停まで移動しても料金は変わりません。免許を自主返納された方も割引対象です。乗車時に返納証明書の確認が入る場合があるので、あらかじめ持参しておくとスムーズです。
一般・割引・無料の料金表
| 対象者 | 運賃 |
|---|---|
| 一般(中学生以上) | 300円 |
| 割引対象者(65歳以上・障がい者手帳所持者・その介助者・免許自主返納者・小学生) | 150円 |
| 1歳未満 | 無料 |
| 1歳以上小学生未満(保護者同伴・2人目まで) | 無料 |
支払いは現金・回数券のみ
C-BUSの支払いは現金または回数券のみです。SuicaやORICAなどのICカード、電子マネーやクレジットカードは使えないので、乗る前に小銭を用意しておきましょう。頻繁に使う方には回数券がおすすめです。11枚綴りで1枚分お得になります。回数券は、北谷町役場と町内のトヨタウン2店舗で購入できます。
- 300円券(11枚綴り):3,000円
- 150円券(11枚綴り):1,500円
北谷町役場での買い方
役場では少し手順があるので、初めての方は流れを確認しておきましょう。
- 1階の券売機でチケットを購入します。
- 3階の企画財政課へ行き、申込書に記入してチケットを提示すると、回数券を受け取れます。
券売機から出てくるチケットはそのままでは使えません。必ず3階で交換の手続きをしてから帰りましょう。受付時間は平日9時〜16時30分です。
トヨタウン2店舗での買い方
買い物のついでに立ち寄れるのが便利です。役場より手軽に購入できます。
- トヨタウン北谷店 北谷町伊平2丁目9番16号
- トヨタウン北谷ランド店 北谷町字宮城1番37
営業日・営業時間など詳細は各店舗のホームページでご確認ください。回数券は原則として払い戻しに対応していません。購入する前に、どのくらい使う予定があるか見きわめてから買うようにしましょう。
C-BUSのバス停と行けるエリア
C-BUSのバス停は青色のバス停が目印です。病院やスーパーマーケットなど、日常生活でよく使う場所の近くを中心に設置されていて、買い物や通院に使いやすい配置になっています。
町内70カ所・青いバス停が目印
バス停は北谷町内に全部で70カ所あります。砂辺(すなべ)地区から北前(きたまえ)地区・謝苅(じゃーがる)方面まで、町内を広くカバーしています。バス停の詳しい位置は、下記のPDFマップをダウンロードして確認できます。初めて利用する前に、自宅や目的地の近くにバス停があるかどうか確かめておきましょう。
バス停の使用状況は変更になることがあります。利用前に北谷町公式ホームページで最新情報をご確認ください。
C-BUSの予約方法を手順で解説

C-BUSは完全予約制です。予約なしで乗ることはできません。予約方法は「電話」と「Web」の2種類があり、どちらも最初に利用者登録が必要です。
まず利用者登録が必要
C-BUSを初めて使う前に、利用者登録を済ませておく必要があります。登録に必要な情報は、氏名・電話番号・住所・性別・年齢などです。登録方法は3つあります。
- コールセンターへ電話して登録する。(当日から予約可能)
- Web受付サイトから自分で登録する。(当日から予約可能)
- 北谷町役場に登録用紙を提出する。(翌日から予約可能)
いちばん手軽なのはコールセンターへの電話で、オペレーターが丁寧に案内してくれます。なお、電話で登録済みの方がWebも使いたい場合は、Webサイトで改めて新規登録が必要です。電話とWebの登録情報は別々に管理されています。
電話予約(コールセンター)の流れ
電話予約はC-BUS予約受付コールセンター(098-936-8651)に電話します。番号の愛称は「ハローこい」です。受付時間は月〜土の午前8時〜午後6時で、予約できるのは利用の1週間前から当日30分前までです。電話で伝える内容は以下のとおりです。
- 登録した氏名と電話番号。
- 乗りたいバス停の名前。
- 降りたいバス停の名前。
- 希望する乗車時間。(または到着したい時間)
病院など時間が決まっている用事の場合は、「何時までに到着したい」と伝えると、逆算して乗車時間を教えてもらえます。道の混雑や乗り合い状況によって到着時間がずれることもあるので、余裕をもった時間を目安に伝えましょう。
Web予約の流れ
スマートフォンやタブレットに慣れている方はWeb予約も使えます。下記の受付サイトから手続きできます。サイトで利用者登録をしてからログインし、乗車バス停・降車バス停・希望時間を入力して予約を確定させます。
コールセンターの受付時間外でも予約を入れられる点が便利です(運行は月〜土の8〜18時のみ)。なお、電話で登録済みの方がWebを使う場合は、Webサイトで改めて新規登録が必要な点に注意してください。
C-BUSを使うときに知っておきたいこと
C-BUSは路線バスとは仕組みが違うため、初めて使う前に知っておきたいポイントがいくつかあります。以下の点をあらかじめ把握しておくと、当日スムーズに利用できます。
予約・乗車・降車で気をつけること
- 乗車指定時間の5分前にはバス停で待機してください。(時間になっても来ないとキャンセル扱いになります。)
- 予約したバス停以外での乗り降りは一切できません。
- 途中でコンビニや別の場所に寄ることはできません。
- 乗り合い運行のため、遠回りになることがあります。
- 乗車した順番どおりに降りられない場合があります。
- 予約が埋まっていると希望時間に乗れないことがあります。
- 月ごとの定期予約はできません。(最大1週間先まで予約可能)
- 忘れ物は北谷町役場3階・企画財政課(電話:098-936-1234)でお預かりしています。
特に病院の予約がある日は、到着時間が前後することを想定して、余裕のある時間で予約を入れておくことをおすすめします。
~C-BUSのご利用にあたっては、次の点等をご了承ください。
1.予約状況によっては、希望の時間に沿えない場合がございます。
2.乗車時間及び到着時間は概ねの時間になります。道の混み具合や乗合いの状況によって前後する可能性があります。
3.乗合いにより効率的に運行しますので、回り道をして目的のバス停に向かう場合もございます。また、乗車した順番どおりに降車できるとは限りません。
4.時間に余裕をもってご利用くださいますようお願い申し上げます。~
まとめ

北谷町は車社会といわれる沖縄の中でも、特に車がないと不便に感じやすいエリアです。スーパーや病院が点在していて、歩いて回るには距離がある場所も多いです。そんな北谷町でC-BUSが導入されたことは、車を持たない住民やこれから免許返納を考えているシニアにとって、心強い選択肢が増えたといえるでしょう。
予約制で少し手間に感じるかもしれませんが、慣れてしまえばスマートフォンから数分で予約できます。まずは一度、コールセンターに電話して利用者登録だけでも済ませておくと、いざというときにすぐ使えて便利です。北谷町での暮らしをより快適にするために、C-BUSをうまく取り入れてみてください。
あとがき
私がC-BUSのことを知ったのは意外と最近です。以前から町内でオレンジやグリーンのかわいらしいバスを見かけるたびに、「乗ってみたいな」と気になっていました。沖縄は車社会でですが、車を持たない選択をしている人も、周りを見ていると意外と多いです。
C-BUSは、そういった町民のことをちゃんと考えて作られたシステムだと思いました。このバスが北谷町の人たちの暮らしを支えているんだと思うと、なんだか頼もしいです。今度ぜひ乗ってみて北谷町をもっと知りたいと思っています。


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