沖縄名護のドルフィン・ビアー|旅の思い出に残る7つの味と楽しみ方

沖縄旅行で地ビールを探すと、有名銘柄や観光向けの商品が多く、どれを選ぶか迷いがちです。そんな中、名護の老舗酒販店「真栄田商店」が手がけるクラフトビール「ドルフィン・ビアー(DOLPHIN BEER)」は、沖縄の気候や食事に寄り添うやさしい味わいが魅力。本記事では、その背景や特徴、現地での楽しみ方、そして実際に訪れて感じた魅力をご紹介します。

ドルフィン・ビアーとは 名護で生まれた沖縄の地ビール

沖縄でビールといえば、大手メーカーの商品を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、近年は小規模な醸造所によるクラフトビールも少しずつ増えてきました。

酒屋が始めたマイクロブルワリー

このビールを醸造しているのは、名護市で長年営業を続けている「真栄田商店」という卸酒屋です。専門の醸造家や異業種からの参入が多いクラフトビール業界ですが、「この業界には可能性がある」「地域の盛り上げにも力を入れたい」という想いから、2022年8月に販売をスタートさせました。

酒屋の売店スペースを改装して醸造所となっています。作り手の距離が近く、生活圏の中にある酒屋が造っているという点が、ドルフィン・ビアーならではの特別な「ローカル感」を生み出しているのでしょう。

~「沖縄北部で個人店が手がけるクラフトビールは初。東江の沿岸には店舗も連なっているので、地域の盛り上げにも力を入れていきたい。名護へ来る目的の一つにしてもらえるようになれば」~

やんばる経済新聞

名護の風土と自然に寄り添う味わい

名護市を含む沖縄本島北部は「山原(やんばる)」と呼ばれ、亜熱帯の森が広がる自然豊かな地域です。ドルフィンビールは、沖縄の温かい気候の中で心地よく楽しめるラインナップが揃っています。

醸造所は名護湾に面した海岸沿いに位置しています。海のすぐそばという環境で作られたビールを、現地の気候や風景と一緒に楽しむのがおすすめです。

ドルフィン・ビアーの7種類を一覧で知る

現在、ドルフィン・ビアーでは定番として紹介されている7種類のビールがあります。それぞれビアスタイル(ビールの種類)が異なり、使用されている副原料も沖縄らしいものが選ばれています。

ビール名 特徴と味わい
イルカのエール 軽やかで、穏やかな飲み口。苦味は控えめです。
ザ☆スピードスター カーブチー・シークヮーサー果皮使用。柑橘の香りが特徴です。
山原系(ヤンバラー)IPA ホップの香りと苦味をしっかり感じます。
夜猫(ユルマヤー) 伊江島産黒糖入り。香ばしさとコクが特徴です。
HAPPYジュゴン ローゼルを使用したやさしい酸味が楽しめます。
南国山羊(レイジーボック) カラキ・フーチバーを使用したスパイシーな香りです。
やんばるフレンズ スパイスエール スパイスやハーブを使った、甘辛さが特徴です。

※味の感じ方には個人差があります。アルコール度数はビールごとに異なります。銘柄については、醸造時期やロットにより表記が異なる場合があります。

初めてでも選びやすいドルフィン・ビアーの楽しみ方

種類が多いと、どれにしようか迷う方が多いと思います。ここでは、シチュエーションや好みに合わせた選び方を紹介します。

沖縄の暑さと相性の良い「爽快系」

軽やかな飲み口を求める場合には、「ザ☆スピードスター」がよいでしょう。一般的なビールよりも、「セッションIPA」として造られており、アルコール度数を抑えて軽快な飲み口が特徴です。

名護特産の柑橘類が使われているため、口に含んだ瞬間にフレッシュな香りが広がります。重たいビールは苦手だけれど、カクテルやチューハイのような甘いお酒も少し違う、という気分の時によいでしょう。

じっくり味わう「コクと香り系」

夕食時や、ホテルに戻ってゆっくり過ごす時間には、「山原系(ヤンバラー)IPA」や「夜猫(ユルマヤー)」がおすすめです。

「ヤンバラー」とは、沖縄の方言でやんばる出身者のことです。「山原系IPA」は、ホップの香りと苦味がしっかりとしており、ラフテー(豚の角煮)やステーキといった味の濃い沖縄料理にも負けない強さがあります。

「夜猫」は、黒糖の風味が穏やかに感じられるため、サーターアンダギーやちんすこうといったお菓子をつまみながら飲むのも面白い組み合わせです。

お土産に喜ばれる「ユニーク系」

誰かへのお土産にするなら、見た目や素材に特徴があるものを選ぶと会話が弾みます。「HAPPYジュゴン」は、ローゼルを使った小麦ビールで花のような香りと、ほんのり酸味が楽しめます。ローゼル由来の酸味は、ビールの苦味を中和してくれるため、普段あまりビールを飲まない方にも受け入れられやすい味わいです。

「南国山羊(レイジーボック)」は、沖縄の薬草やスパイスが使われており、強めのアルコール度数でガツンと効く飲みごたえです。少し癖のある味わいが、玄人好みのビールと言えるでしょう。

「やんばるフレンズ スパイスエール」は、去年できたということで飲んでみました。やんばるの農家が育てたスパイスやハーブを使った、甘辛い味わいが楽しめます。いつもと違う一本を飲みたいときにおすすめです。

ラベルに描かれた世界観 |やんばるの画家が伝えるもの

ドルフィン・ビアーを語る上で欠かせないのが、その可愛らしいラベルデザインです。これらはすべて、やんばる在住の画家「運天 肇」氏によって描かれています。単なる商品のパッケージとしてではなく、一つの作品として描かれたイラストには、沖縄の自然や生き物への愛情が込められています。

ブランド名にもなっているイルカはもちろん、ヤンバルクイナやジュゴン、ヤギといった、この土地にゆかりのある動物たちが主なモチーフになっています。

飲み終わった後の空き瓶を、旅の記念として部屋に飾っておくのも良いでしょう。その絵を見るたびに、名護のゆったりとした時間の流れを思い出すことができるでしょう。

ドルフィン・ビアーを味わうためのアクセスと方法

実際に現地でドルフィン・ビアーを楽しみたい場合、いくつかの方法があります。旅程に合わせて最適な方法を選んでください。

醸造所兼店舗「真栄田商店」を訪れる

おすすめは、やはり製造元である「真栄田商店」を訪れることです。名護市の東江(あがりえ)という地区にあり、海沿いの国道から少し入った場所にあります。

ここでは瓶ビールの購入はもちろん、タイミングが合えば樽生ビールの提供が行われていることもあります。お店の方から直接、ビールのこだわりやその時のおすすめを聞くことができるのも、直売所ならではの楽しみです。

真栄田商店の屋上には、「屋上ガーデン」もあります。私が訪ねたときは、とても天気の良い日でした。購入したビールを持って上がり、目の前に広がる海や夕日を楽しみながら、最高の時間を過ごしました。

  • 住所:〒905-0021 沖縄県名護市東江5丁目8-7(真栄田商店)
  • 電話番号:0980-52-2157

※営業日や営業時間は変更されることがあるため、来店前に公式案内で最新情報をご確認ください。

名護市内の飲食店やイベントで探す

名護市内の一部の飲食店では、ドルフィン・ビアーをメニューに置いているお店があります。また、名護市で開催されるお祭りやイベントに、出店していることが多いので、開放的な雰囲気の中でビールの美味しさを楽しめるでしょう。

ふるさと納税などを活用する

現地に行けない場合や、旅行から帰った後にまた飲みたくなった場合は、名護市のふるさと納税の返礼品として入手する方法があります。6本セットなどで送られてくるため、自宅で飲み比べを楽しむことができます。

まとめ

ドルフィン・ビアーは、名護でつくられているローカル感のあるクラフトビールです。7種類それぞれに個性があり、好みや食事に合わせて選びやすいのが魅力でしょう。ラベルもかわいらしく、お土産にも向いています。

現地で購入するなら、直売所で「今のおすすめ」や飲みやすい銘柄を聞いてみると安心です。飲食店やイベントで出会えることもあるため、旅の予定に合わせて探してみてください。気になる味を少しずつ試しながら、自分に合う一本を見つけてください。

あとがき

私が初めてドルフィン・ビアーに出会ったのは、名護のお祭りに行ったときでした。地ビール好きでもあるのですが、瓶のラベルの可愛さに惹きつけられました。

その時、お店の方が小さなカップで2種類ほど試飲をさせてくれました。「ザ☆スピードスター」と「HAPPYジュゴン」で、味の特徴がそれぞれ違っていてとても美味しかったです。

私のお気に入りになり、数回訪れ他の味のビールを楽しみました。もし名護で見かけることがあれば、旅の思い出にぜひ一度試してみてください。

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