沖縄本島・名護市にある「ネオパーク・オキナワ」は、南国の自然と動物たちに出会える体験型テーマパークです。柵のない広大な園内では、色鮮やかな鳥たちが自由に歩き回り、まるで一緒に暮らしているかのような感覚に包まれます。動物園というより“自然の中の楽園”に近い空間は、子ども連れの家族やカップルにも人気。ゆっくり歩いて巡ることで、日常では味わえない癒しのひとときを楽しめます。
鳥たちと過ごす不思議な森
ネオパーク・オキナワの入口をくぐると、まず最初に出会えるのがトートの湖です。ここはアフリカ大陸・ケニアのナクル湖をモデルにした、自然型のフライングケージです。柵や檻がない開放的な空間で、鳥たちが人と同じエリアを自由に歩き回っています。
まるで野生の湖畔に入り込んだような感覚が味わえる、特別なエリアです。注目は、日本ではネオパークでしか見られないアフリカトキコウの存在です。大きな体と独特のくちばしが印象的で、その優雅な姿に目を奪われます。
また、美しいピンク色のフラミンゴたちも園内をのびのびと歩いています。水辺で羽を休めたり、のんびりとくちばしを動かす様子は見ているだけで癒やされます。鳥たちは人に慣れており、間近を通っても逃げることなく自然体で接してくれます。
ゾーン内では専用のエサが販売されており、誰でも気軽にエサやりを体験できます。鳥たちが歩き回っていて、近くで撮影したりエサを購入すれば直接与えることもできます。小さな子どもにも大人気で、写真映えする光景が広がります。
実際に私が訪れた際にも感じたのですが鳥たちが自由に行動している分、足元には糞が多く見られました。衛生面が気になる方や苦手な方は、開園直後の時間帯に行くのがおすすめです。早朝は掃除が行き届いており、より快適に過ごせる印象でした。
餌は数百円程度だったので、小銭を持っておくと便利です。販売はゾーンに入る前の場所で行われているため、あらかじめ購入しておくとスムーズに楽しめます。
鳥たちの鳴き声や水音に包まれた空間で、訪れた人はみな穏やかな気持ちになります。トートの湖は、ネオパークの魅力がぎゅっと詰まった、最初の感動ポイントです。
冒険気分で歩くアマゾンのジャングル
ネオパーク・オキナワの次のゾーンはアマゾンのジャングル。南米の熱帯雨林を再現したこのエリアは、背の高い木々と薄暗い空間が広がり、まさにジャングル探検のような気分が味わえます。
昼間でも光が差し込みにくく、ひんやりとした空気に包まれた独特の雰囲気が魅力です。園内には、鮮やかな赤や黄色の羽をもつベニヘラサギや、ショウジョウトキなどの南米に生息する鳥たちが暮らしています。
木の枝にとまっていたかと思えば、突然空を舞い、また別の場所に降り立つ姿は、ジャングルの中を旅しているかのような感覚にさせてくれます。鳥たちの鮮やかな色彩は、薄暗いジャングルの緑に映えてとても美しく感じられます。
このゾーンに足を踏み入れた瞬間、まず感じたのは視覚だけではなく聴覚からも伝わる自然の迫力でした。ジャングル特有の水のせせらぎや、あちこちから響く鳥のさえずりが耳を包み込み、都会では絶対に味わえない音の世界が広がっていました。
気がつくと子どもたちだけでなく、大人の私まで夢中になって立ち止まり、じっくりとその光景や音に耳を傾けていました。
立体的な造りになっていて、上を見上げたり木に隠れている鳥を探したりと、まさに五感をフルに使って楽しめる空間でした。季節や時間帯によって差し込む光の色合いも変わり、そのたびに違った表情を見せてくれるのも魅力です。
まるで本当にジャングルを探検しているような感覚を味わえる特別な場所です。私自身、この体験はとても印象に残りました。ぜひ一度訪れて、この臨場感と自然との距離感を体で感じてほしいと思います。訪れないとわからない世界観がここには広がっています。
水中トンネルの神秘体験
ネオパーク・オキナワの中でも特に人気のスポットが水中トンネルです。アマゾン川をイメージしたこのトンネルは、水中を悠然と泳ぐ巨大な魚たちを間近で見ることができます。
中でも世界最大級の淡水魚であるピラルクは、その迫力ある姿で訪れる人々を魅了しています。
トンネルは180度に広がる水中世界を体感できます。魚たちが頭上を泳ぐ様子はまるで海の中にいるような錯覚を覚えます。子どもから大人まで、誰もがワクワクする空間です。
魚の動きをじっと見つめると、自然の神秘を感じることができるでしょう。自分よりも大きな魚が目の前を通り過ぎる迫力は、まさに言葉にならない体験です。
私が実際に通ったときに驚いたのは、トンネル内の天井にリアルなタランチュラの模型が多数くっついていたことです。まるで本物のような見た目で、一瞬身がすくむような恐怖を感じましたが、同時にアマゾンを忠実に再現しようとする演出に感心しました。
この水中トンネルは、単なる展示にとどまらず、自然環境の大切さを学ぶ場としても重要な役割を果たしています。アマゾンの豊かな生態系を守る意味や、環境保護の意識を高めるきっかけとして、多くの来園者に感動を与えています。
トンネルを抜けると、目の前に広がるのはジャングルの緑豊かな風景。水中世界から自然の森へと移ることで、ネオパーク・オキナワの多彩な魅力を存分に味わえます。季節や時間によって光の入り方も変わり、訪れるたびに新しい発見があります。
水中トンネルは、動物や自然を身近に感じられる特別な場所として、多くの人に愛され続けています。
やさしい動物たちと触れ合うふれあい広場
ネオパーク・オキナワのふれあい広場では、カピバラやゾウガメ、小型犬など、親しみやすい動物たちと直接ふれあうことができるようになっています。
ここでは、普段はなかなか触れることのない動物たちの温かさや、生命のぬくもりにそっと触れることができます。子どもたちの笑顔があふれ、大人もどこか懐かしい気持ちになれるかもしれません。
広場にはゆったりとしたスペースが確保されており、のんびりと歩きながら動物たちの自然な姿を観察することができます。水辺でリラックスしているカピバラや、ゆっくりと歩くゾウガメの姿を眺めているだけでも、癒やされるような感覚になります。
スタッフによる動物たちの紹介や、エサやり体験も用意されているようです。楽しみながら学べるので、ふれあいを通じて動物への理解が深まり、より親しみを感じられるようになるかもしれません。
ちなみに、私は今回ふれあい広場には立ち寄りませんでしたが、400円ほどで入場できるとのことでした。次回訪れるときには、立ち寄って見ようと思います。
ふれあい広場は、動物好きの方はもちろん、家族連れやカップルでの訪問にもぴったりの癒やしスポットといえるでしょう。
軽便鉄道で楽しむ園内散策
ネオパーク・オキナワの園内には、かつて沖縄で走っていた軽便鉄道を再現した沖縄軽便鉄道があります。全長1.2キロの線路を走る機関車に乗って、ゆったりと園内の自然や動物を眺めながら散策を楽しめます。
軽便鉄道は、沖縄本島で大正時代から戦前まで運行されていた歴史ある鉄道で、ネオパークではその実物資料を基に約4分の3のスケールで再現しています。園内を周遊するこの機関車は、観光客だけでなく鉄道ファンにも人気です。
乗車時間は朝10時から夕方5時までで大人は800円、小人は600円の料金がかかります。鉄道は移動手段ではなく、ゆったり景色を楽しむ観光用の乗り物です。季節の花や鳥たち、広大な緑の景観をのんびり楽しみながら子どもも大人も笑顔になります。
また、園内の歩き疲れた時にも気軽に利用できるので、体力に自信がない方にもおすすめです。車窓からは珍しい動物たちの姿や広がるジャングルの雰囲気も楽しめます。途中で下車できる駅はありませんが、ゆっくり1周してネオパークの魅力を満喫できます。
軽便鉄道に乗るという体験は、沖縄の歴史を感じながら園内散策をより豊かにする特別な時間です。
まとめ
ネオパーク・オキナワは、自然と動物が調和する癒しのテーマパークです。自由に歩き回る鳥たちや、ジャングル探検、水中トンネルの神秘体験など、多彩な魅力があります。
ふれあい広場や軽便鉄道もあり、家族連れや大人も楽しめる場所です。ぜひ訪れて、沖縄の自然と動物の温かさを体感してください。
あとがき
ネオパーク・オキナワは、動物が好きな方や子ども連れのご家族にとって、きっと魅力的に感じられる場所だと思います。私が訪れた際も、園内では歩いている鳥たちにエサをあげることができ、その時の勢いには驚かされました。
そのほかにも、さまざまな生き物たちが園内にいて、歩きながらあちこちで発見があるので、退屈することなく楽しめたように感じます。
終始、動物たちとの距離の近さや自然に囲まれた環境が心地よく、充実したひとときになりました。もし機会があれば、ぜひ一度訪れてみるのもよいかもしれません。
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