沖縄の自然や文化を、鮮やかな色彩と有機的なラインで表現するアーティスト、pokke104こと池城由紀乃さんは壁画、企業コラボ、ワークショップなど幅広い活動を通して、地域の魅力や人とのつながりを発信し続けています。この記事では、活動名の由来や作風の特徴をはじめ、琉球大学病院での壁画制作、企業との協業、国内外での教育活動、そして2026年の最新の取り組みまで、池城さんの歩みと魅力をわかりやすくご紹介します。
アーティストpokke104池城由紀乃の軌跡と由来
池城由紀乃さんは、沖縄生まれのイラストレーターであり、アーティストです。2003年より活動を始め、現在は沖縄と東京を拠点に、日本国内だけでなく海外でも幅広く作品を発表しています。活動名のpokke104は、「見たモノ感じたモノを心のポケットに。そのポケットは発信の源であるように。」という思いに由来しています。
彼女の作品の特徴は、サンゴの色や木のラインから受けたインスピレーションをもとにした、鮮やかな色彩と有機的な造形にあります。海や森の中の色彩やかたち、土地の文化を自分の表現へ取り込みながら作品を制作しており、沖縄で育った経験が創作の土台になっています。
池城さんは座間味村の観光大使も務めており、地域の魅力をアートの力で発信し続けています。単に絵を描くだけでなく、土地の文化や自然に目を向けながら作品へ落とし込む姿勢も、彼女の大きな魅力です。ポップな色使いと沖縄文化へのまなざしが同居する作風は、幅広い層から注目を集めています。
- 活動名「pokke104」は心のポケットという発想に由来
- サンゴの色や木のラインから着想を得た作風
- 座間味村観光大使として地域振興にも関わっている
地域と心をつなぐダイナミックな壁画制作

池城由紀乃さんの活動の中でも印象的なのが、公共施設や宿泊施設などで手がける壁画です。作品は空間を彩るだけでなく、見る人に癒やしや親しみを感じさせます。公式プロフィールなどでは、座間味村新庁舎、フェリー内装、ネストホテル那覇久茂地のエントランス壁画などが実績として紹介されています。
特に注目されたのが、2025年1月に宜野湾市へ移転・開院した琉球大学病院での壁画制作です。小児科外来エリアで制作が進められ、「流れ星に願いを込めたデザイン」をコンセプトに、ザトウクジラやヤンバルクイナ、キジムナーなど沖縄の動植物や文化が描かれました。
~来年1月に宜野湾市に開院する新たな琉球大学病院では小児科の待合室が沖縄の生き物たちの壁画アートで彩られています。
流れ星に乗って泳ぐザトウクジラや優しいまなざしのヤンバルクイナ。宜野湾市の西普天間住宅跡に開院する琉球大学病院の小児科待合室では県出身のイラストレーターpokke104さんによる壁画アートの制作が進められています。
テーマは「星に願いを」で沖縄の動物や自然を生き生きと描くことで「病院に通う子どもたちが早く元気になってほしい」との思いを込めたということです。
▽pokke104さん:「子どもたちが同じ目線で座って楽しめるようにキジムナーを描いたりとか少しでも元気になったりポジティブな気持ちになってもらえたらいいな」~
また、作品には沖縄に生息する動植物や、ミンサー柄のような地域文化のモチーフも取り入れられており、その土地らしさを感じさせる表現につながっています。
制作の現場ではライブペイントが行われることもあり、描く過程そのものが人と人を結ぶ時間になります。地域とのつながりを大切にする姿勢は、彼女の活動を語るうえで欠かせない要素です。
以下の表は、確認できた主要な壁画やアートワークの一部をまとめたものです。
| 場所・対象 | 主な内容 |
|---|---|
| 琉球大学病院(宜野湾市) | 小児科外来エリアの壁画 |
| 座間味村新庁舎 | 壁画制作 |
| フェリー | 壁画イラスト制作 |
| ネストホテル那覇久茂地 | エントランス壁画 |
沖縄の企業と歩むクリエイティブなコラボレーション
池城さんは、沖縄の企業やブランド、施設などと幅広く協業してきました。公式プロフィールでも、企業やアーティストとのコラボレーションを多数手がけていることが紹介されています。
オリオンビール関連では、2016年の「やんばる国立公園記念デザイン缶」や、2020年の「Orion PREMIUM ちゅらWATTA ライチ&ハイビスカス」のパッケージデザインを担当しました。
また、琉球帆布とのコラボレーションも確認でき、バッグやポーチなどのアイテムが販売されています。作品には沖縄の自然や文化を感じさせる自然観があり、商品や空間の魅力を視覚的に伝える仕事へとつながっています。
企業との取り組みは、パッケージやグッズだけにとどまりません。公式サイトの経歴には、ANAインターコンチネンタル石垣リゾートのコンセプトルームや、ホテル関連の壁画制作も掲載されています。
- オリオンビールのパッケージデザインを担当
- 琉球帆布とのコラボアイテムを展開
- 企業や施設と連携したアートワークを制作
次世代へつなぐワークショップと教育活動

池城由紀乃さんの活動において、ワークショップは大切な柱の一つです。公式プロフィールでは、地域との「つながり」をテーマにしたワークショップの企画を多数手がけていると紹介されています。
経歴にも、池袋サンシャインシティ「さんごの日まつり」、ロンドンのバークレープライマリースクール、台湾デザインエキスポ2014などでのワークショップ実績が掲載されています。
また、世界自然遺産登録をきっかけにしたNHK「ダーウィンが来た!」関連企画では、奄美大島・徳之島・西表島・やんばるに関わる環境保護の取り組みの中で、地元のレンジャーやガイドと協力しながら、生き物のロードキル対策を伝えるワークショップを主催したことが紹介されています。
子どもたちと作品を制作した実績も確認でき、身近な自然や生き物への関心を育む活動として位置づけられます。
こうした活動は沖縄だけにとどまらず、国内外へ広がっています。公式サイトにはロンドン、台湾、香港での実績が掲載されており、海外でも作品発表やワークショップ、ライブペイントを行ってきました。幅広い地域で活動を重ねてきた点は、池城さんの表現が海外にも開かれていることを示しています。
- 地域とのつながりをテーマにしたワークショップを企画
- 自然保護や生き物への関心を深める実践がある
- 国内外でワークショップやライブペイントを展開している
これからのpokke104と沖縄アートの展望
2026年現在も池城由紀乃さんの活動は続いています。2026年1月から3月には、神戸のátoaで座間味村とのコラボ企画展「クジラの島から ~átoa × zamami vill × pokke104~」が開催されました。会場では作品展示に加えてライブペインティングも行われ、座間味村の海や自然、文化を伝える内容となりました。
また、2026年3月にはおきなわワールドで、子どもたちと一緒に沖縄の自然を描くワークショップにも参加しています。こうした近年の動きからは、展示だけでなく、地域や次世代と関わる取り組みも広げていることがうかがえます。
池城さんの作品やワークショップには、沖縄の海や森、生き物への関心が一貫して流れています。公式プロフィールでも、サンゴの色や木のライン、土地の文化から着想を得て制作していることが紹介されており、自然や地域とのつながりは現在の活動を語るうえでも重要な軸になっています。
池城由紀乃さんの最新情報は、公式サイトや公式SNSで確認できます。作品が彩る空間やイベント情報を追うことで、現在の活動をより正確に把握しやすくなるでしょう。
まとめ

pokke104こと池城由紀乃さんは、沖縄の自然や文化から受けた着想をもとに、壁画や企業コラボ、ワークショップなど多彩な活動を続けるアーティストです。
琉球大学病院の壁画制作をはじめ、地域に寄り添う表現や企業との協業、国内外での教育活動を通して、人と土地をつなぐ役割も果たしています。沖縄らしさを現代的な感性で伝える存在として、これからの活躍にもますます注目が集まります。
あとがき
私が初めて池城由紀乃さんの作品に出会ったのは、以前働いていた会社で、ギフトのパッケージデザインを担当されていたときです。鮮やかな色彩と太い黒い線で自然を描いたオーガニックなデザインが、とても印象的でした。
その後、琉大病院の小児科の壁画に出会い、温かみのある沖縄らしい絵がとても印象的で、病院の中とは思えないほど素敵な空間になっていました。心が癒やされる作品を、これからも楽しみにしています。


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