沖縄旅行で、名護にあるヘリオス酒造に行きたいけれど、「車がないから行けなさそう」と思っていませんか。名護市許田のヘリオス酒造は、泡盛だけでなく沖縄産のラムも造っている、県内でも珍しい酒蔵です。約2,000本の樽が眠る蔵を見学し、試飲まで楽しめるとあって、旅行者からも人気を集めています。この記事では、高速バスとタクシーでのアクセス方法、見学の予約手順を車なし旅行者の目線で解説します。
沖縄で唯一・泡盛とラムを両方造る酒蔵
泡盛のイメージが強い沖縄で、なぜラム酒まで造っている酒蔵があるのか、疑問に思ったことはありませんか。その答えは、戦後の限られた原料事情の中でサトウキビに目をつけた創業者の発想にあり、今の総合酒造メーカーとしての姿につながっています。
名護市許田(きょだ)に蔵を構える理由
ヘリオス酒造は1961年、名護市許田で創業しました。創業のきっかけは、終戦後の食糧事情のなかで、米などの穀物を使わない酒造りを模索したことにあります。当時から沖縄で身近だったサトウキビに着目し、ラム酒づくりから会社の歴史は始まりました。
蔵は沖縄自動車道の許田インターから車で5分ほどの、やんばるの緑に囲まれた場所にあります。現在は「泡盛」「ウイスキー」「スピリッツ」「リキュール」「ビール」「発泡酒」と6つの製造免許を持ち、県内でも珍しい総合酒類メーカーへと成長してきました。
見学で出会える蔵の見どころ
蔵の敷地内には約2,000本の樫樽が並ぶ「二の蔵」があり、県内では珍しい銅製の蒸留機も見学できます。樽の中では泡盛の古酒「くら」やラム、ウイスキーの原酒が静かに熟成を重ねており、案内を聞きながら歩くだけでも南国らしい熟成庫の空気を感じられるでしょう。
見学の後は直営ショップで、製造するお酒のほとんどを無料で試飲できるのも見学の楽しみのひとつです。泡盛しか知らなかった方でも、ラムやウイスキーとの飲み比べを通して、沖縄の酒文化の広さを感じられるはずです。
直営ショップでは、蔵でしか手に入らない限定のウイスキーや、蔵出しの泡盛、出来立てのクラフトビールも販売されています。営業時間は9時から17時までなので、見学の前後どちらに立ち寄っても、お土産選びまでゆっくり楽しめるでしょう。
~2023年11月リニューアルオープン、雰囲気たっぷりの
【古酒蔵ショップ/ギャラリー】で泡盛の製造現場や歴史を
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公共交通機関でのアクセス方法
レンタカーを借りない旅行者にとって、一番の心配は蔵までのアクセスではないでしょうか。ヘリオス酒造では、バスとタクシーの利用方法を案内しており、車なしでも十分に計画が立てやすくなっています。
高速バス「湖辺底」バス停から徒歩5分
那覇方面から向かう場合は、高速バスで「湖辺底(こへんぞこ)」バス停まで行き、そこから徒歩約5分です。この区間は沖縄バス・琉球バスの系統20・120「名護西・名護西空港線」が走っており、湖辺底は停車バス停のひとつになっています。那覇バスターミナルや那覇空港からも乗車できるため、到着したその足で北部へ向かうことも可能でしょう。
名護市内に宿泊している場合は、名護バスターミナルから同じ系統のバスに乗り、湖辺底で降りることもできます。北部エリアに滞在していて市内から蔵まで移動したい方には、この経路も選択肢になるでしょう。
タクシーを使う場合の目安
タクシーを使うなら、名護市内の主要ホテルから10〜15分ほどで到着します。滞在するホテルによって所要時間は変わるため、フロントで確認しておくと安心でしょう。バスの本数が少ない時間帯や、荷物が多い日、見学後に試飲を楽しみたい日にはタクシーの利用が特に便利です。
車を運転しない旅行者にとって見学は好都合な面もあります。公式サイトのよくある質問には、運転をする方や未成年の方への試飲提供はできないと明記されており、車での来訪だと試飲を我慢することになりかねません。バスやタクシーで訪れれば、この制約を気にせず用意されているお酒をひととおり楽しめるでしょう。
アクセス手段は状況に応じて選べます。以下の3パターンを目安にしてください。詳しいアクセス情報や最新の案内については、ヘリオス酒造の「酒蔵見学公式サイト」をご確認ください。
- 那覇方面から:高速バス「湖辺底」下車、徒歩約5分です。
- 名護市内ホテルから:タクシーで約10〜15分です。
- レンタカー利用:沖縄自動車道・許田ICから約5分です。
見学の予約と当日の流れ
アクセス方法が分かったら、次に気になるのは見学の予約ではないでしょうか。ヘリオス酒造の見学は少人数での案内を基本とした予約制で、時間帯もあらかじめ決まっているため、旅程を組む前に必ず確認しておくと安心です。
見学時間・定休日
見学ツアーは1日2回、11:00~・15:00~に開催されています。毎週水曜日は見学が定休日となるため、旅程を組む際は曜日に注意しましょう。年末年始も休業する点は、あわせて覚えておくとよいでしょう。開始時刻の10分ほど前に到着しておくと、受付から見学までゆとりをもって参加できます。
予約方法(Web・電話)
予約はWebサイトから24時間受け付けています。前日や当日の申し込みは電話のみの対応となるため、直前に思い立った場合は公式サイトに掲載されている電話番号へ問い合わせるとよいでしょう。見学料金は500円で、試飲も用意されているので、身軽な旅行者にもうれしい内容です。
予約なしでの当日飛び込み参加は難しいため、旅行の日程が固まった時点で早めに予約を済ませておくと安心でしょう。特に週末や連休、観光シーズンの繁忙期は枠が埋まりやすいので、候補日を決めたらできるだけ早く申し込むことをおすすめします。
予約後に予定が変わった場合は、前日の17時までにキャンセルの連絡を入れましょう。無連絡でのキャンセルはキャンセル料が発生することがあるため、行けなくなったとわかった時点で早めに電話を入れると安心です。当日、交通事情などで到着が遅れそうなときも、必ず電話で知らせるようにしましょう。
| 出発地 | 手段 | 所要時間の目安 |
| 那覇方面 | 高速バス+徒歩 | 湖辺底下車後、徒歩約5分 |
| 名護市内ホテル | タクシー | 約10〜15分 |
| 那覇空港(車の場合) | レンタカー | 許田ICから約5分 |
友人が教えてくれた、もう1つの島酒との出会い
私は沖縄に住んでいるのですが、ヘリオス酒造のことを知ったのは、本土に住む友人からの情報でした。友人は沖縄旅行で泡盛だけでなく沖縄産のラム酒があることを知り、「サトウキビからお酒を造ってるなんて知らなかった」と話してくれました。次に沖縄へ来るときは、名護のヘリオス酒造まで行ってみたいのだそうです。
友人は車をもっていないので、名護までのアクセスが心配だったようです。私が調べてみると、車以外でもバスで行けるとわかりほっとしたようでした。話を聞いていると、友人はラムそのものにもすっかり興味が湧いたようで、「ヘリオスだけじゃなくて、離島のラムも飲んでみたい」と言い出しました。
友人は年に何度か離島へ遊びに行きます。伊江島や南大東島にも蒸留所があると知り、旅の計画が広がったようです。私は車をもっているのですが、せっかく行くのなら公共交通機関を利用して、ぜひ試飲を楽しみたいと思っています。
私自身も、友人からの話を聞いているうちにラム酒の歴史、製造者の方がたの思いなどとても興味をもちました。次に友人が沖縄へ来るときは、一緒に蔵まで足を運んでみようと思っています。
まとめ
ヘリオス酒造は、車がなくても高速バスとタクシーで無理なく訪れられる酒蔵です。水曜定休という点だけ押さえておけば旅程に組み込むのは難しくありません。運転をしない分、用意されているお酒の試飲も気兼ねなく楽しめます。車なし旅行でも、沖縄産ラムと泡盛の両方に出会える蔵として、次の旅の選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。
あとがき
沖縄に住んでいると、車がある生活が当たり前になっていて、バスの時刻表を意識することはほとんどありません。今回改めて調べてみて、高速バスや路線バスでもちゃんと行ける場所があると知り、少し新鮮な気持ちになりました。
普段は車で通り過ぎるだけの許田のあたりも、バス停の名前まで意識すると、また違った景色に見えてきます。次にヘリオス酒造へ行くときは、あえてバスを使ってみようかなと思っています。


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