沖縄のコンビニや商店で見かける独特な銘柄「うるま」をご存じでしょうか。米軍統治時代から独自のたばこ文化を歩んできた沖縄特有のたばこです。昔は安かった沖縄限定たばこですが、現在は値上がりしています。本記事では沖縄のたばこの歩みや過去の人気銘柄、価格変動の理由と現在買える「うるま」の魅力を詳しく解説します。
米軍統治時代から続く沖縄たばこの独自の歴史
沖縄のたばこ文化は、本土とは異なる独自の歴史を経て形作られてきました。戦後の米軍統治下において、本土のような専売制ではなく民間企業による製造・販売が行われていたことが大きな起点です。
民間企業が切磋琢磨した琉球政府時代のたばこ産業
当時の沖縄には琉球煙草やオリエンタル煙草、沖縄煙草産業株式会社といった複数の民間メーカーが存在し、地域に根差した多様な銘柄を競うように製造していました。それぞれ独自の特色を生かした商品が販売されていました。
1972年の本土復帰に伴い、沖縄のたばこ産業は日本専売公社(現JT)へと引き継がれることになります。その際、長年県民に親しまれていた一部の銘柄が「沖縄限定たばこ」として残され、独特のパッケージや味わいとともに本土復帰後も愛され続けました。
かつて愛された銘柄「ハイトーン」と「バイオレット」
沖縄限定たばこを語る上で欠かせないのが、かつて「うるま」とともに定番として親しまれていた、「ハイトーン」と「バイオレット」の存在です。地元の愛煙家を中心に長年親しまれ、沖縄を代表する銘柄として広く知られています。
時代の波とともに姿を消した懐かしの沖縄限定銘柄
「ハイトーン」はシンプルなデザインとしっかりとした吸いごたえで支持されていましたが、2011年に販売終了となりました。また、紫色の鮮やかなパッケージが印象的だった「バイオレット」をはじめ、多くの県民に愛されながら2018年末に終売を迎えました。
地元WEBメディアのコラム記事でも、バイオレットの終売と当時の惜しむ声について次のように記録されています。
~そして、2018年12月をもってついにバイオレットも在庫完売をもって終売することになりました。ついに沖縄タバコは「うるま」を残すのみとなってしまうわけです。本日はそろそろなくなってしまうバイオレットを記録に残しておこうというお話です。~
沖縄B級ポータル DEEokinawa
なぜ安かった?沖縄限定たばこが値上がりした理由
昔から沖縄のたばこを知っている人にとって「なぜこんなに高くなったのか」という疑問は非常に大きく感じられるポイントです。その背景には軽減税率制度の廃止があります。
旧三級品の税率引き上げによる価格改定の歩み
「うるま」や「バイオレット」などは、かつて「旧三級品」と呼ばれる税率の低い区分に分類されていました。しかし、2019年に旧三級品の特例税率は廃止されました。これにより他の一般的な紙巻たばこと同等の税率が適用されることとなり、価格が大幅に上昇しました。
かつてと現在の主な変化をまとめた以下の比較表をご覧ください。
| 項目 | かつての状況(軽減税率期) | 現在の状況(特例廃止後) |
|---|---|---|
| 税率区分 | 旧三級品(低い特例税率) | 一般紙巻たばこと同等 |
| 主な銘柄 | うるま・バイオレット・ハイトーン | うるまのみ(1銘柄) |
| 価格帯 | 1箱250円前後(当時) | 1箱530円(税込) |
- 軽減税率の段階的引き上げにより税額が一般銘柄と同じ水準になりました。
- 税率改正を経て、かつてのような圧倒的な低価格での販売は終了しました。
- 価格は上がったものの沖縄限定の希少価値とデザインは受け継がれています。
現在も買える唯一の沖縄限定たばこ「うるま」の魅力
ハイトーンやバイオレットが惜しまれつつ姿を消した現在、唯一残っている沖縄限定の銘柄が「うるま」です。1960年の発売以来、長い歴史を誇り、今なお多くの愛煙家から親しまれ続けている存在として知られています。
力強いスパイシーな味わいとパッケージの特徴
「うるま」は沖縄の方言で「サンゴの島」を意味する言葉です。赤と黄色を基調としたレトロなパッケージデザインは、沖縄の商店やコンビニの棚でもひときわ目を引き、昔から変わらない親しみやすいデザインとして地元の人々にも愛されています。
タール17mg、ニコチン1.2mgという重めの仕様で、たばこ本来の深いコクと癖のあるスモーキーな風味が楽しめます。昔ながらの吸いごたえを求める地元ファンや、沖縄らしさを味わいたい観光客に根強く支持されています。
- タール17mgのずっしりとした重厚感のある煙とスパイシーな香りが特徴です。
- 沖縄県内のコンビニやスーパー、個人商店などで手軽に購入できます。
- 首里城復興支援パッケージなど地域に貢献する限定デザインも登場しました。
地元の人や喫煙者の観光客におすすめの楽しみ方
「うるま」は単なる喫煙具としてだけでなく、沖縄の歴史やディープなローカル文化を体験するためのコミュニケーションツールとしても魅力的です。地元の人との会話のきっかけにもなり、旅の思い出をより深めてくれる存在といえるでしょう。
沖縄の風土とともに味わうローカルな喫煙体験
地元の喫煙可の居酒屋や指定の喫煙所で「うるま」を手に取れば、地元のオジーやオバーとの会話のきっかけになることもあります。「昔はもっと安かったんだよ」といったローカルな昔話に花が咲くかもしれません。
また、沖縄旅行のユニークなお土産や記念品として購入していく観光客も多く見られます。ここでしか手に入らない銘柄だからこそ、沖縄の空気感や潮風を感じながら一服する特別な時間を演出してくれます。
- 地元の喫煙所で吸っているとローカルな会話が生まれるきっかけになります。
- 沖縄限定のレアなアイテムとして煙草好きな友人へのお土産にも最適です。
- 喫煙マナーやルールを守りながら指定の場所で爽やかな潮風とともに楽しめます。
筆者の感想
私は元喫煙者で、当時はセブンスターのような吸い応えのある強いタバコを好んで吸っていました。しかし、たばこ税の引き上げなどで価格が徐々に高くなり、少しでも出費を抑えるために「うるま」へ切り替えました。当時の価格は250〜260円ほどだったので、家計への負担も比較的少なく、気軽に購入できたことをよく覚えています。
現在では大幅に値上がりしていますが、当時の価格を知っているだけに、その変化の大きさを実感します。私にとって「うるま」は、価格の安さだけでなく、当時の沖縄で親しまれていたタバコとして印象に残っている銘柄です。
現在は禁煙していますが、当時を振り返ると「うるま」は価格の安さだけでなく、沖縄ならではの地域性を感じられる銘柄だったと思います。今でも、懐かしさから当時のパッケージや歴史を調べる人が多いのも納得できます。
時代の変化とともに姿を消した銘柄ではありますが、沖縄のたばこ文化を語る上で欠かせない存在の一つだったと感じています。特に沖縄で長年暮らしてきた人にとっては、「うるま」は単なるタバコではなく、当時の暮らしや街並み、人との思い出を重ね合わせることができる存在ではないでしょうか。
現在では販売されていない銘柄もありますが、当時を知る世代の間では今でも話題になることがあります。この記事が、沖縄限定たばこ「うるま」の歴史や価格の変遷、そして地域に根付いた文化を知るきっかけになれば嬉しく思います。
まとめ
沖縄のたばこは米軍統治時代に誕生し、ハイトーンやバイオレットなどの名物銘柄とともに独自の歴史を歩んできました。軽減税率の廃止によって価格は高くなりましたが、現在も販売されている「うるま」には当時の歴史とデザインがそのまま残されています。沖縄を訪れた際は、ぜひ歴史に思いを馳せながら限定の「うるま」をチェックしてみてください。
あとがき
沖縄のコンビニで「うるま」のレトロなパッケージを見かけると、どこか懐かしく温かい気持ちになりますよね。時代の変化とともに値段や銘柄数は変わりましたが、地域の歴史や文化が凝縮された一箱であることに変わりはありません。旅先でのちょっとした休憩や地元の人との交流の場面で、沖縄の歩んできた歴史に少しだけ触れてみてはいかがでしょうか。


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