東村の水道水は飲める!沖縄の水との違いやPFAS・水質検査を解説

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沖縄に来て、蛇口の水のにおいや味が気になったことはありませんか。そんな沖縄の中でも、東村の水道水は、福地ダム(ふくじダム)の水を村が自分たちの浄水場で整えて届けています。この記事では、沖縄の水が気になるといわれるわけから、東村の水の仕組み、気になるPFASの確認方法までを順番に見ていきます。福地ダムの水が東村の蛇口に届くまでを、いっしょにたどってみませんか。

沖縄の水道水は飲みにくい?味やにおいが気になる理由

パナソニックは2024年1月に、全国の20〜59歳を対象に水道水の調査を行い、2月に結果を発表しました。水道水をそのまま飲む人が少ない県の1位は、沖縄県と滋賀県でした。直接飲むことに抵抗を感じる人は、全国で48.5%に上り、沖縄県は抵抗感が高い地域に入っています。

ただし、この調査は各県100人に聞いた意識調査で、水の味を測った数字ではありません。味の印象には、水そのものだけでなく、家に届くまでの道のりも関わります。沖縄ならではの事情の1つが、屋上の水タンクです。

水の味やにおいは家庭の水タンクでも変わる

沖縄県企業局によると、水道水は企業局から市町村へ、市町村から家庭へと届きます。家庭で水タンクを使っている場合、そのタンクは各家庭の所有物で、管理も各家庭にお願いしているそうです。水の状態は、管理のしかたで変わる場合があります。

沖縄の水道水は本当に硬水なの?

沖縄の水は硬水といわれることがあります。水のかたさを表す硬度は、令和6年度の年平均で西原系が23mg/L、北谷系が57mg/Lです。おいしい水の目標値は10〜100mg/Lとあり、どちらもその範囲に入っています。

沖縄の水はどこから来る?北部のダムと浄水場の役割

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沖縄は中南部に人口が集まり、水を使う人が多い地域です。ダムをつくれる山の多い北部は、中南部から離れたところにあります。国の機関である内閣府沖縄総合事務局は、水の運び方を次のように説明しています。

~平野部では雨水をためることがむずかしいため、必要とされる多くの水を中南部だけでまかなうには限界があります。そのため、山の多い北部にダムをつくって、はるばる中南部まで導水管によって水を送っているのです。~

内閣府沖縄総合事務局

福地ダムなど北部のダムが水を支えている

北部のダムは、福地ダムだけではありません。琉球新報によると、国頭村(くにがみそん)の安波(あは)・辺野喜(へのき)・普久川(ふんがわ)ダムと、東村の新川ダム、福地ダムの5つが、北部5ダムとして雨水をためています。

沖縄で水不足が繰り返されてきた理由

水の確保に苦しんだ時代もあります。沖縄総合事務局の資料では、本土復帰後の29年のうち14年間で給水制限があり、昭和56〜57年は延べ326日に及びました。沖縄の川は本土の川より短く流れが急で、降った雨が海へ流れ出るまでの時間が早いと、沖縄総合事務局は説明しています。

東村の水道水はなぜ違う?水源・浄水方法・水質を解説

東村は沖縄本島北部の東海岸にある、山が多く細長い村で、面積は約82平方キロメートルです。面積の約73%は森林で、14の河川が流れています。この森は「やんばるの森」と呼ばれ、2021年7月には、沖縄島北部を含む地域が世界自然遺産に登録されました。

東村の水源は福地ダム|川田浄水場で水をきれいにする仕組み

村の水道は、福地ダムを水源にして川田浄水場で処理し、村内6つの字(あざ)全域に給水しています。蛇口から出る水は、ダムの水を浄水場でろ過して、塩素で消毒したものです。村内のどの字の蛇口でも、水のもとは福地ダムです。

福地ダムは、中南部へ送られる水の水源でもあります。ただ東村では、1つのダムの水を1つの浄水場で処理し、そのまま村の蛇口に届けています。中南部では、北部ダム群のほか河川や井戸の水も使われるため、水の出どころが多い点が違いです。

川田浄水場では、緩速(かんそく)ろ過という方法で、砂の層に水をゆっくり通して不純物を取り除く仕組みです。ほかに、ろ過のあとに塩素で消毒する後塩素処理と、粒状活性炭吸着処理も行っています。活性炭は、においのもとになる成分を吸いつける材料です。

東村の水質検査はどこで、どのくらい行われる?

村は水質検査計画をつくり、決まった項目と回数で蛇口の水を調べています。結果の公表も計画に入っていて、検査結果は村のホームページでも見られます。主な内容は次のとおりです。

  • 検査場所は、有銘公民館、高江共同売店、東村特産品加工直売所の蛇口です。
  • 毎日、色と濁りと、消毒のために入れた塩素が水に残っているかを調べています。
  • 水質基準の52項目を、年に1回すべて検査しています。

東村の水道水の検査結果の見方|沖縄の水の硬度

高江共同売店の蛇口で調べた令和7年度の検査結果です。蛇口の水は水質基準に合っていて、味やにおいの異常もありませんでした。硬度の数字は、村の検査結果の資料で確かめてみてください。

水の種類 測った場所 硬度(mg/L)
東村の蛇口の水(令和7年度) 高江共同売店の蛇口 村の資料で確認
西原系の水(令和6年度の年平均) 那覇市内の蛇口 23
北谷系の水(令和6年度の年平均) 那覇市内の蛇口 57

東村の水道水は安全?PFASの検査結果と確認方法

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水道水を選ぶとき、PFASが気になる人は少なくありません。ここでは、PFASとは何か、水道水の基準、東村の検査資料、確認のしかたを順に見ていきます。どれも、自分で確かめるときの手がかりになるでしょう。

PFASとは?水道水で確認したい基準値

PFAS(ピーファス)は、泡消火薬剤や、水をはじく加工などに使われてきた化学物質の仲間です。そのうちPFOSとPFOAは、自然に分解されにくく、環境に残りやすいと環境省の資料に書かれています。

そこで国は、水道水の決まりをつくりました。令和2年4月1日から、PFOSとPFOAは合わせて1リットルあたり50ナノグラム以下という水質基準になっています。ナノグラムは10億分の1グラムで、ごく小さな単位です。

福地ダムのPFASはどう確認すればいい?

福地ダムの水について、沖縄県企業局は住民の不安の声に次のように答えています。

~福地ダムの水については、定期の水質検査及び浄水場入口の常時監視で安全性を確認していますので、ご安心ください。~

沖縄県企業局 みなさまの声にお答えしました

この回答は、水を届ける側の説明で、検査の数字は載っていません。東村の公式ページの令和8年8月の資料では、PFOSが0.14〜0.27、PFOAが0.29〜0.56ナノグラム(1リットルあたり)でした。採水地点は不明ですが、基準の50よりずっと小さな数字です。

自宅の水道水が気になるときに確認したい3つのこと

気になる場合は、次の3つを確かめると安心材料が増えるはずです。

  • 住んでいる地域の水質検査結果を、役場や企業局のページで確かめます。
  • 屋上や集合住宅の水タンクの管理状況を、管理会社などに聞いてみましょう。
  • 気になる成分は、水道を担当する窓口に問い合わせてください。

北谷町に住む私が感じる沖縄の水道水

私は北谷町(ちゃたんちょう)の海側に住み、家のそばには基地があります。引っ越してから、毎日使う蛇口の水はにおいと味が気になって飲めませんでした。ウォーターサーバーを置く場所がなく、水は買いに行っています。

内地に住んでいたころは、水道水を蒸留して飲んでいました。那覇(なは)に住む友達は、蒸留器を取り付けて水道水を飲んでいて、水を買っていないそうです。沖縄に来たばかりのころの髪は、シャワーのあとにごわごわでした。今は慣れていますが、内地に帰ってシャワーを浴びると、違いがはっきりわかります。

福地ダムにはトレッキングでよく行き、東村にも1、2回訪れています。ダムの周りは緑が豊かで、お気に入りの場所です。でも、その水が村の蛇口に届くことも、中南部の水の元になっていることも、この記事を書くために調べるまで知りませんでした。

私は、自然の水がやっぱり一番おいしいと思っています。基地が近い地域に住んでいるため、家の蛇口の水は飲みたいと思えませんでした。東村の水道水を飲んだことは、まだありませんが、安心できる水が出るなら、水を買わずに家で飲んでみたいです。

北部には、自分の土地に畑を作って野菜を育て、自給自足に近い暮らしをしている人がいるそうです。そんな暮らしが、少しうらやましくなりました。食べるものも飲む水も、自分の目で確かめられる暮らしは、水の安全性が気になる私にとって心強く感じます。

まとめ

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沖縄の水道水の味やにおいは、水源だけでなく、家庭の水タンクの状態でも変わります。東村は、福地ダムの水を川田浄水場で処理して、蛇口に届ける仕組みです。PFASの検査結果も、村のホームページで公表されています。味の好みは人それぞれですが、検査の数字を知っておくと、水を選ぶときの安心につながります。気になるときは、住んでいる地域の公表資料も読んでみてください。

あとがき

福地ダムのあるやんばるは、歩くたびに好きになる場所です。世界自然遺産になり、この自然がこれからも残っていくことが本当にうれしく思います。いつか東村の蛇口の水を自分の口で飲んでみたいです。水を買いに行く毎日が、そんな日に変わったら楽しいだろうなと思います。やんばるの自然と水が、これからも守られてほしいと願っています。

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