ケラマブルーの海を島から島へ 渡嘉敷から座間味へ渡る船

観光客・沖縄ファン
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慶良間諸島には、渡嘉敷島、座間味島、阿嘉島があります。座間味と阿嘉は那覇から同じ船で行けますが、渡嘉敷だけは別の船です。そのせいか、全部の島を回りたいときに「いったん那覇に戻るしかない」と思い込んでいる人は少なくありません。渡嘉敷から座間味や阿嘉へは、地元の人も乗る小型船「みつしま」のケラマ航路で、20分から35分程で渡れます。ただし予約制で、島で暮らす人の生活の足でもある船です。この記事では、ケラマ航路の乗り方と注意点を、詳しく解説します。

那覇発の船は渡嘉敷行きと座間味行きで別々

慶良間の3つの島を全部回るなら、1泊から3泊は欲しいところです。港に着いてからも、ビーチまではバスなどで移動しなければなりません。日帰りで島をはしごするのは時間的にも厳しいです。泊まる前提で予定を組むほうが、ゆっくり楽しむことができるでしょう。

那覇の泊港からは、渡嘉敷行きと座間味・阿嘉行きで、別々の船が出ています。ここでは所要時間の短い高速船を中心に紹介しますが、時間はかかるものの運賃の安いフェリーもあります。10月上旬のダイヤだと、高速船の朝の便は以下のとおりです。

  • 渡嘉敷行きのマリンライナーとかしきは、泊港9時発で渡嘉敷港に9時40分着です。
  • 座間味・阿嘉行きのクイーンざまみは、泊港9時発で座間味港に9時50分、阿嘉港に10時10分着です。

どちらも朝9時に出るので、那覇発の船だけでは、同じ朝に両方の島へは行けません。渡嘉敷に着いたあと、座間味へ移ろうとして那覇に戻ると、渡嘉敷港を10時に出るマリンライナーで泊港に10時40分着です。そこから15時発のクイーンざまみまで約4時間待ち、座間味港に着くのは16時10分になります。

運賃はマリンライナー3,300円とクイーンざまみ3,950円で、合計7,250円です(※最新の片道運賃)。高速船で那覇経由だと7,250円かかりますが、みつしまなら環境協力税込みで1,100円です。差額は6,000円以上(6,150円節約)になります。

10月20日から12月3日まで、クイーンざまみはドック整備のため運休します。この間の泊港発はフェリーざまみが中心で、10月は10時発の日が多くなっています。午後に出る日もあるので、11月以降も含めて、出発前に日ごとの時刻を確認してください。

ケラマ航路なら渡嘉敷から阿嘉まで20分で座間味まで35分

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そこで頼りになるのが、座間味村の小型船「みつしま」です。阿波連行きの定員は12名です。座間味港・阿嘉港と、渡嘉敷島の阿波連港を直接つなぐ航路がケラマ航路と呼びます。区間ごとの所要時間と料金は以下のとおりです。

  • 座間味港と阿嘉港の間は約15分で、大人片道500円(子供250円)です。
  • 阿嘉港と阿波連港の間は20分で、片道1,100円です。
  • 座間味港と阿波連港の間は35分で、こちらも片道1,100円です。

阿波連港に関わる区間(座間味・阿嘉〜阿波連)の運賃は、片道1,100円(乗船料1,000円+環境協力税100円)です。※この区間は大人・小人同額(小人割引なし)となるため、お子様も1,100円がかかる点にご注意ください。

高速船で那覇経由だと環境協力税を除いても7,250円で、みつしまは環境協力税込みで1,100円です。差額は6,000円以上になります。しかも阿嘉までの20分は、バスで隣の町へ行く感覚に近い長さです。渡嘉敷の海を見たあとに座間味や阿嘉の海も見たい人にとって、この差は大きいですよね。

ただし、みつしまは島で暮らす人たちの生活の足でもある船です。観光で使わせてもらう気持ちで乗りたい船です。港では地元の方の乗り降りを先にして、譲り合って使いましょう。

みつしまの時刻表と予約のコツ

みつしまの運航表は、座間味村の公式ページに載っています。最新の運航は村のホームページで確認してください。座間味港と阿嘉港を結ぶ1便から4便に加えて、阿波連港に寄る臨時便が朝と夕方に1便ずつあります。

便 座間味港発 阿嘉港着 阿波連港着 阿嘉港着(帰り) 座間味港着
1便 7:45 8:00 – – 8:15
臨時1便 8:30 8:45 9:05 9:25 9:40
2便 11:45 12:00 – – 12:30
3便 14:30 14:45 – – 15:00
臨時2便 15:30 15:45 16:05 16:25 16:40
4便 17:30 17:45 – – 18:00

阿波連港に寄るのは臨時1便と臨時2便の2回だけです。公式ページには、この2便は渡嘉敷(阿波連)と座間味・阿嘉の間に予約がなければ運航しないという注記があります。11月からは、4便だけが17時20分発に変わります。阿波連港を出る時刻は、公式の運航表に書かれていません。表の阿波連港着の時刻とほぼ同じになる見込みですが、予約の電話で確かめてください。

座間味から朝の臨時1便で渡り、夕方の臨時2便で戻る日帰りも、時刻表の上では組めます。ただ渡嘉敷にいられるのは約7時間です。港から移動する時間を引くと、ゆっくり遊ぶ余裕はありません。島ごとの海を味わうなら、やはり泊まりで組むほうが向いています。

ケラマ航路は、予約が入った便だけが動くオンデマンド運航です。電話で受け付けています。定員12名のため、人気の時期は先に席が埋まることがあります。希望の時刻に乗れない場合もあるので、早めに予約しましょう。予約の条件は以下のとおりです。

  • 電話番号は098-987-2614(座間味島船舶事務所)です。
  • 受付時間は8時30分から17時までです。
  • 受付期間は、利用日の1か月前から前日の17時までとなっています。

座間味港と阿嘉港の間だけは逆で、予約ができません。乗る前に窓口で現金のチケットを買います。乗船場所は、座間味港も阿嘉港もクイーンざまみの浮き桟橋です。予約が必要な区間と不要な区間が同じ船に混ざっているので、取り違えないようにしてください。

乗る前に知っておくと安心なポイント

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みつしまに乗る前に、港の名前と支払い方法だけは先に確認しておくと安心です。どちらも公式ページに注意書きがあります。前日までに頭へ入れておけば、当日に慌てずに済みます。港を取り違えると、せっかく取った予約の船に間に合わなくなることがあります。

阿波連港と渡嘉敷港は別の港

那覇から渡嘉敷へ来る高速船やフェリーが着くのは渡嘉敷港です。みつしまが出入りするのは阿波連港です。同じ島の別の港なので、那覇から着いたその足でみつしまに乗る人は、港の移動も時間に入れておきましょう。旅程表の余白に、乗る船の港の名前を書いておくだけでも、当日の迷いが減ります。

~※みつしまが到着する港(阿波連港)と(渡嘉敷港)は別の港となりますので、お間違えの無いようご注意下さい。~

座間味村役場

港から阿波連方面へは、渡嘉敷港と阿波連ビーチを結ぶ乗合バスがありますが、船の発着時間に合わせて運行しているそうです。阿波連港まで乗れるかどうかは、出発前にバス会社へ確認すると確実です。

阿波連港では現金を忘れずに

支払い方法にも注意点があります。座間味港と阿嘉港ではPayPayが使えますが、阿波連港発のみつしまは現金のみです。帰りの船賃として、1,100円ぶんの現金を財布に残しておいてください。荷物の扱いは以下のとおりです。

  • キャリーケースは積み込み可能です。
  • 折りたたみ自転車は、折りたたんで袋に入れれば積載できます。
  • ペットは同伴できますが、船外のデッキでの乗船になります。
  • 荷物や人数が多いときは、地元の方の迷惑にならないよう予約の電話で先に伝えてください。

座間味から阿嘉島へ渡った私の体験談

私は以前、1泊2日で座間味島から阿嘉島へ行きました。島の人が使うローカル線があることを知らず、フェリーで行くものだと思っていたので、簡単に行けるのかと驚きました。ハイシーズンではなかったので乗船はスムーズでした。

阿嘉島では自転車で回る予定でしたが、大雨に降られ友人が「もう帰りたい」と話して困っていると、地元の人が「フェリーに乗ればいいよ」と教えてくれました。すぐにフェリーに乗って座間味島へ戻ったのですが、晴れていたらビーチも回れたのでちょっと残念でしたが、次回の楽しみにしました。

座間味島では高台に行き島ならではの夕日の絶景に感動しました。その日はスーパームーンで、 都会のような明かりがない夜空に、大きな月が輝いていました。 レンタカーも借りましたが、ほとんどの人が自転車かレンタルキックボードでした。キックボードで坂道を楽々登る人を見て、車を借りるほどではなかったなと思いました。

ローカルの人に聞くと、渡嘉敷へ行く船があると知り、次はこの航路を使いたいと思いました。渡嘉敷はお気に入りの島で、朝は早くても1日を無駄なく楽しめます。ただ、ハイシーズンは船やホテルが取りにくいので、予約は早めに入れようと思います。

まとめ

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慶良間諸島の島めぐりは那覇に戻るものという思い込みを外すだけで、旅の組み方が大きく変わります。みつしまは小さな船ですが、島から島へ海の上をつないでくれる心強い足です。予定表に船の予約を1本書き足すだけで旅の自由度が増します。次の旅では、行き先を1つ増やす余白を作ってみてください。島の人の足であることを忘れず譲り合って使いたい船です。

あとがき

ケラマは沖縄を代表する近くて美しい海です。私もまた行ってみたいと思いながら、この記事を書きました。ローカル線のみつしまは、時刻をきちんと確認すれば島から島へ無理なく渡れる船です。雨で引き返した阿嘉島は、次は晴れた日に歩いてみようと思っています。島ごとの景色の違いとケラマブルーの海をぜひ皆さんにも楽しんでもらいたいです。

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